トレーサーガスを使った精密な漏水調査
Method01
ダイワプランニングでは、トレーサーガス式漏水調査技術を駆使して高精度な漏水箇所の特定を実現しています。
この調査方法は、窒素95%と水素5%から成る安全な非可燃性のトレーサーガスを給水管内に充満させ、漏水箇所から漏れ出るガスを専用検知器で捕捉することで、正確に漏水位置を特定します。
トレーサーガス式漏水調査の優位性
従来の音聴式調査では発見が困難な微小な漏水も確実に検知できるため、ピンポイントでの修理が可能です。
ガス濃度の測定に基づく客観的な調査のため、作業者の聴覚能力に左右されず、調査精度の個人差がなく安定した結果を提供します。
特に以下のような困難な状況でも高い検出力を発揮します。
漏水音が微弱で
聞き取りにくい場合
周囲の雑音が
大きい環境
コンクリートや
アスファルト
下の
埋設配管
調査プロセス
従来の音聴式調査では発見が困難な微小な漏水も確実に検知できるため、ピンポイントでの修理が可能です。
ガス濃度の測定に基づく客観的な調査のため、作業者の聴覚能力に左右されず、調査精度の個人差がなく安定した結果を提供します。
特に以下のような困難な状況でも高い検出力を発揮します。
非破壊漏水調査によるグリーン・リニューアル
Method02
圧力試験 − 見えない漏水を確実に発見
圧力試験は「本当に漏水があるのか」を客観的に判断するための最も効果的な方法です。目に見えない微小な漏れも検出できるため、水道メーターの目視では分からない漏水や、消火配管の圧力低下など、これまで原因がわからなかった問題も解決できます。
この調査により、漏水が「ある」のか「ない」のかを明確に判断できるため、不要な配管工事や過剰な修繕を避けることができます。
漏水が確認された場合のみ必要な箇所の修繕を行うことで、本当に必要な費用だけに抑えることが可能です。
当社の圧力試験は、配管の状態に合わせて最適な方法を選択するため、建物や設備に無理な負担をかけません。特に耐圧性が十分ある比較的新しい配管系統に適しており、高層ビルの給水管や工場の工業用配管など、迅速な漏水検知が求められるケースで高い効果を発揮します。
満水試験 − 無圧配管でも安全に漏水調査
満水試験は、無圧をかけずに漏水の有無を確認できる方法です。特に圧力試験が適さない排水管や池・水槽の循環配管に最適です。
通常の水圧だけで調査するため、脆くなった配管でも安全に検査できます。
この調査により、圧力試験ができない場所でも漏水の有無を正確に判断できるため、「念のための工事」という無駄な支出を避けられます。
漏水が確認された場合のみ必要な修繕を行うことで、建物の価値を損なわず、最小限のコストで問題を解決できます。
当社の満水試験は、歴史的建造物や公園のじゃぶじゃぶ池など、慎重な取り扱いが必要な施設で特に重宝されています。
配管への負担を最小限に抑えながら、漏水の有無を確実に判断し、必要な場合のみ適切な対策を講じることができます。
当社の漏水調査サービスの特徴
経済的で環境に優しい解決策
当社の「グリーン・リニューアル」は、不要な工事を避け、本当に必要な修繕だけを行うことで、経済性と環境配慮を両立させます。
漏水調査を適切に行うことで、以下のメリットが得られます。
調査方法
- 無駄な工事費用の削減
- 漏水があるかどうかを正確に判断し、必要な箇所のみ修繕することで、過剰な工事費用を抑制します。
- 建物への負担軽減
- 非破壊検査により、建物や配管への余計なダメージを避けることができます。
- 環境負荷の低減
- 必要最小限の資材と工事で問題を解決するため、廃棄物や資源消費を抑えられます。
- 長期的コスト削減
- 予防保全の観点から配管の状態を把握し、計画的な修繕を可能にします。
総合的アプローチ
当社では、建物の状態に合わせて最適な調査方法を選択します。
すべての調査において、「本当に漏水があるのか」を確実に判断し、必要な場合のみ適切な対策をご提案します。
● 比較的新しい建物や耐圧性のある配管には「圧力試験」
● 開放型の循環配管や排水管には「満水試験」
● 必要に応じて超音波検査など他の非破壊検査も組み合わせた総合診断
対応可能な施設タイプ
当社は以下のような多様な施設における漏水調査に豊富な実績があります。
商業施設・オフィスビル
集合住宅・マンション
戸建住宅
工場・倉庫
歴史的建造物・文化財
公共施設・学校・病院
環境に合わせた最適調査法で、あらゆる水漏れ状況を正確に判定
Method03
大規模建物・広域敷地における段階的漏水調査
大規模建物や広域敷地での漏水調査は、「面から線、線から点」という段階的アプローチで効率的に実施されます。
第1段階:「面」の調査 - 相関式漏水探知機による広域スクリーニング
相関式漏水探知機は、配管を伝わる漏水音の時間差を利用して漏水位置を特定します。調査対象エリアの配管上に複数のセンサーを設置し、検出された漏水音の時間差から漏水の可能性が高いエリアを特定します。この方法で敷地全体から漏水の可能性がある区域(通常は全体の20〜30%程度)に絞り込むことができます。精度は実際の漏水位置から±3〜5m程度です。
第2段階:「線」の調査 - 路面音聴による絞り込み
相関式探知機で特定された区域内で、電子式漏水探知器と地表マイクロフォンを使用して詳細な音響調査を行います。
配管ルートに沿って2〜5m間隔で測定ポイントを設定し、各ポイントでの音の大きさや特徴を記録します。
これにより、漏水の可能性がある範囲をさらに絞り込み(±1〜3m程度)、「線」としての調査範囲を確定します。
第3段階:「点」の調査 - トレーサーガスによる漏水箇所の特定
最終段階では、路面音聴で特定された区域の配管に窒素95%・水素5%の非可燃性トレーサーガスを充填します。
ガスが漏水箇所から漏れ出るため、高感度水素検知器を使用して地表面を精密にスキャンし、ガス濃度が最も高い地点を特定します。
この方法は非常に高精度(±10〜30cm程度)で、微小な漏水でも検出可能です。
- 統合的アプローチの
利点 - このように段階的に調査範囲を絞り込むことで、広大な敷地でも効率的かつ高精度に漏水位置を特定できます。また、高コストな精密調査を必要な箇所のみに実施することでコストを最適化し、複数の調査技術を組み合わせることで単一技術の限界を補完します。
調査終了後は、詳細な調査レポートとともに最適な修繕方法や長期的メンテナンス計画を提案します。
- 騒音環境下での
利点 - ・超音波流量計: 流量の測定は騒音に影響されませんが、漏水箇所の直接的な特定には限界があります。
・トレーサーガス: 騒音環境下でも効果的に漏水箇所を特定でき、工場や交通量の多い場所での調査に適しています 。
これらの方法を組み合わせることで、騒音環境下でも確実な診断が可能になります。超音波流量計で異常を特定し、トレーサーガスで漏水箇所を正確に判断することで、効率的な漏水調査が実現します。
微量漏水の漏水調査
微量な水漏れの漏水調査には、特に埋設配管探索機とトレーサーガスを組み合わせた方法が効果的です。
これらの方法は、音聴調査では見つけるのが難しい微量な漏水も検出可能です。
埋設配管探索機
埋設配管探索機は、地中の埋設物を探査するために使用されます。例えば、地中レーダ法や電磁波レーダー方式を利用した機器があります。
これらは、地下の配管位置を正確に把握するのに役立ちます。
トレーサーガス
トレーサーガスは、微量な漏水を検出するための非常に効果的な方法です。主に窒素95%と水素5%の混合ガスを使用し、配管内に注入します。
漏水箇所からガスが漏れ出ると、地表でガス探知機によって検知されます。この方法は、音聴調査では見つけるのが難しい微量な漏水も発見可能です。
微量漏水の漏水調査
消火設備における漏水や圧力低下は主に機器や弁類の劣化・不良が原因となり、原因特定までに時間を要することがあります。
主な原因
消火用補給水管の弁類不良
止水弁・逆止弁の止水不良により圧力低下や誤報が発生
アラーム弁・一斉開放弁の不良
逆止弁の異常により圧力低下や誤報につながる
フート弁の不良
正常に閉まらないことで消火水槽へ水が抜け、水位低下や断続的給水が発生
グランドパッキンの不良
滴下量増大による呼水槽の減水・補給水の断続により誤報やポンプ性能不良が発生
埋設配管の不良
漏水による高架補給水槽への断続的補給や1 次側配管の減圧でポンプ誤作動が頻発
調査方法
- 消火用高架補給水槽の止水弁を閉止し、圧力低下や水槽への逆流がないか確認
- アラーム弁の信号停止弁を閉じて減圧がないか、一斉開放弁の2次側排水弁への微量漏水がないか確認
- ワイヤー操作でフート弁の開閉を繰り返し、補給水が止まるか確認し、呼水槽の蓋を開けて水位低下がないか確認
- 消火ポンプのグランドパッキン押さえを調整し、適正な滴下水量に調整
- 他の異常が認められない場合は埋設配管の漏水調査を実施
Case
漏水調査事例
ダイワプランニングは「水漏れがあるのか、ないのか」を正確に判定し、あらゆる水のトラブルに対応します。
無駄な工事を防ぎ、経済性と環境への配慮を両立した最適なソリューションをご提案します。