漏水専門店である弊社には、「マンションの漏水原因が分からない」というご相談を多く頂いています。
- 電気料金が上がっている
- 配管から異音がする
- カビの発生やカビの臭いがする
などの症状があっても、どこで漏水しているか分からないという方がほとんどです。
そこで今回は、マンションで漏水が起きた時の対処法や、漏水調査の方法、漏水調査会社の選び方を、プロ目線で詳しく解説します。
マンションの漏水症状
まず初めに、マンションで下記の症状が起きている場合は、漏水している可能性が高いです。いずれかに当てはまる場合は、後ほど説明する漏水調査を行いましょう。
- 水道代が急に高くなった
- 床が水浸し
- 配管から異音が聞こえる
- 水を止めているのに水道メーターが回る
マンションの漏水原因
マンションの漏水が起こるのは、トイレ・キッチン・お風呂・洗面台などの衛生器具や、給水管・排水管・給湯器などに異常がある場合です。
漏水原因は、次の3つに分類ができます。
- うっかり漏水
- しっかり漏水
- やっぱり漏水
水漏れの疑いがあるときは、まずはこの3つをチェックしてみましょう。
それぞれ詳しく解説します。
1.うっかり漏水
- 水栓の閉め忘れ
- 排水つまりによる溢れ
など、ご使用方法やお手入れ不足に起因する漏水です。
2.しっかり漏水
施工会社が原因の漏水です。
施工不良や設計不良による、「プロなんだからしっかりせぇや」というものです。
3.やっぱり漏水
古いマンションで起こる、経年劣化による漏水です。
トイレ・キッチンなど衛生器具の耐用年数は一般的に15年程度とされていますが、内部の消耗品や電装品などは、10年以下でメンテナンスを要するものが多いです。
また、配管については材質や環境により耐用年数は大きく異なりますが、一般的には
20~30年程度での更新が推奨されています。
2~3回目の大規模修繕で配管更新等のご提案が多いのも、このような理由からです。
配管更新を30年以上していない場合は漏水が起こりやすいため、まずは配管更新を検討しましょう。
マンションの漏水調査の方法
漏水調査は、漏水の状況や周囲の環境によって、適切な方法を選ぶことが重要です。
調査会社によって取り揃えている調査機器は異なりますが、適切な方法を取らないと
- 漏水の箇所が正確に分からない
- 漏水している箇所を見落としてしまう
- 調査の費用が高くなる
などの問題が起こります。
ここでは、弊社でも取り扱っている各種調査方法を紹介します。
水圧調査
漏水が微量な場合に行う方法です。
水道メーターの目視だけでは、微量な漏水はわかりません。
そんな場合には、「圧力試験機」という機器を設置し、水圧の変動をデータ化・可視化して漏水の有無を確認します。
音聴調査
毎分2L以上の漏水がある場合には、音聴器により漏水音を捕捉する方法が簡単かつ
有効です。
水漏れの音を聞いて特定する方法ですが、最新の音聴器を使用すれば、音圧をデータで記録して視覚的に見ることも可能です。
音聴調査は環境音の影響を受けるため、工事の騒音がする場合などは向かない手法です。
トレーサーガス調査
漏水が微量な場合や、環境音の影響が大きい場合でも、漏水箇所を発見できる方法です。
検査ガスを水道管に流し、地上・床上へ湧き上がるガスを検知器で捉えて、漏水箇所を発見します。
調査の精度が高いため、その後の修理費用を安く抑えられることがメリットです。
ただし、調査の際には検査ガスを管内へ送り込むため、断水をする必要があります。
満水調査
排水管に水を満たして一定時間置いておき、水位の変化によって漏水の有無を確認する方法です。
カビが出たり、カビの匂いがする場合は、排水管の漏水が疑われるため、この方法で漏水調査を行います。
センサーによる自動計測で水位変動が一目でわかるため、微量な漏水でもデータ化して漏水の有無を確認できます。
蛍光塗料調査
屋根や壁など、雨漏の疑いがある箇所に発光液を吹きかけ、紫外線を照射して漏水箇所を特定する方法です。
例えば賃貸で上の階から雨漏りが起きても、真上の部屋が原因とは限りません。
上の上の階や、隣接する部屋などが原因の場合もあります。
そのような場合はこの「蛍光塗料調査」で漏水箇所を特定します。
マンション漏水調査の費用相場
マンションの漏水調査は状況によって異なりますが、費用相場として、弊社ダイワプランニングの料金表を参考にしていただければと思います。
調査方法 | 費用 | 調査期間 | メリット・状況 |
水圧調査 | 3~5万円 | 半日~1日 | 目視では漏水の有無が分らない場合、漏水量を見える化できる |
音聴調査 | 2.5~5万円 | 半日 | 漏水量が多い場合には簡便 |
トレーサーガス調査 | 3.5万円~ | 半日~1日 | 微量な漏水や環境音の大きい場所でも、漏水発見が可能 |
満水調査 | 5万円~ | 1日 | 排水管の漏水調査は圧力がかけれないので、唯一の調査方法 |
蛍光塗料調査 | 3万円~ | 半日~1日 | どこから?なにから?の階下漏水を調べる最適な方法 |
マンションの漏水調査会社の選び方
マンションの漏水調査を依頼したいときに、「どの業者に依頼すればいいか分からない」という方も多いと思います。
業者選びでは、以下の点を確認しましょう。
専門性と経験が十分にあるか
漏水調査には専門知識と経験が必要です。水道管だけではなく、建築の仕組みについての知識や経験があるかを確認しましょう。
ホームページの実績もチェックしてみてください。
保証・アフターケアがきちんとしているか
漏水会社の保証内容も重要です。
例えば弊社では、次の場合は追加費用無しで再調査を行っています。
- 調査を行っても漏水を発見できなかった場合
- 修理した箇所以外に漏水箇所が見つかった場合
また、調査だけでなく水道管の修理まで対応してくれるかも要チェックです。
調査機器や調査方法の幅広さ
漏水調査は、状況によって使用する調査機器や方法が変わります。
適切な機器・方法を取らないと、漏水箇所を見落としてしまうこともあります。
調査機器や調査方法が限られている業者は要注意です。
料金が相場より高くないか
料金は業者や現場の状況によって変わりますが、上記で紹介した相場より高い場合は要注意です。
決して慌てずに見積りを複数取り寄せてから、適切な業者を選びましょう。
マンションの漏水調査はダイワプランニングにお任せ
弊社は創業から32年間、水道工事に携わって参りました。
確かな技術力と誠実な対応により、名古屋市の指定を受けた上下水道工事店の組合員です。
他社では難しい漏水調査でも、最新の調査機器と長年培った経験をもとに、様々な漏水のケースに対応して参りました。
漏水調査や修理のご依頼を頂いた場合、以下の際には追加費用無しで、日程調整の上、再調査させて頂きます。
- 期間内に発見に至らない場合
- 調査後に弊社が修理した漏水箇所以外に、漏水が発生した場合
漏水調査費用のお見積り・修理のご相談は無料で承っております。
その後の漏水に伴う水道料金等の減免申請につきましても、ご相談ください。